ガルバリウム鋼板は耐久性に優れていますので、屋根材としては理想的ですが、定期メンテナンスが必要な材質です。定期メンテナンスを行って、必要に応じて適切なタイミングで再塗装をすれば長持ちします。耐久性に優れているからとメンテナンスを減らして放置し続けてしまうと、意外な場所から劣化現象が始まってしまう場合があります。ガルバリウム鋼板を維持管理する目安は、再塗装が十年単位で、葺き替えが三十年単位です。
あくまでも目安なので、定期メンテナンスで環境を把握しながら、維持管理すると良いでしょう。ガルバリウム鋼板で雨漏り修理が必要になるケースは、サビが原因の場合が多いです。塗装の塗膜が経年劣化して、鋼板の表面が露出してしまうと、サビが発生しやすくなるからです。サビが進行すると、小さな亀裂も拡大しやすくなります。
ガルバリウム鋼板の屋根は断熱性にも優れていますので、天井裏の温度と湿度が外気温に影響されにくいのですが、周辺環境や通気性によっては乾燥しにくい立地になってしまいます。屋根でサビが原因の孔が発生してしまうと、雨漏りが発生します。ガルバリウム鋼板で開いた孔の雨漏り修理は、孔をコーキング剤で塞ぐのが一般的です。ガルバリウム鋼板そのものが劣化していなければ、屋根塗装の塗膜で数年間は保護できるため、雨漏り修理が応急処置的なものになりがちです。
コーキング剤による雨漏り修理は、二年単位で点検してもらい、必要に応じてコーキング補修を施工してもらいます。三十年単位の葺き替えまで、必要に応じて何回もコーキング補修をしてもらえば、雨漏り防止が可能であり、低予算で維持できます。