スレートで施工されている屋根で雨漏りが発生してしまったら、問題のスレートを取り外して新規交換します。問題のスレートとは、縦割れ現象が発生していて、割れた場所から雨がしみこむようになっているものです。放置しておくと割れた部分が欠損し、スレートそのものが崩落してしまう危険性も出てきます。スレートの縦割れはコーキングでも補修できるのですが、あくまでも一時的な修理です。
工務店に連絡して、どうしても工事日程が一ヶ月以上も先になってしまう場合などは、一時的な修理をしておくのは雨漏り被害の拡大を防止できるので良い方法です。スレートの縦割れ部分のコーキングによる補修だけであれば、工務店の人が来て短時間で補修してくれる場合もあります。スレートを新規交換するときは専用工具のスレーターズリッパーを使用します。スレートは四箇所を釘で打ちつけていますので、スレーターズリッパーで釘を除去します。
スレート施工の屋根の補修では欠かせない工具なので、ホームセンターで購入しておけば自分で使用できます。スレートを新規交換するときは、必ず下地も整えましょう。埃や汚れが付着したままにしていると、湿気を吸収してカビの温床になってしまう可能性があるからです。スレートを安全に接着させるには、コーキング剤を使用します。
下地が汚れていないほうが、コーキング剤の効果も高まります。スレートを新規交換すると、雨漏りはしなくなります。使いきりタイプのコーキング剤ですから、ほかに隙間が発生しそうな箇所も修理しておくと無駄になりません。